移住ノウハウ

田舎に移住して子育てしたい人に知っておいてほしい3つのこと

田舎に移住する理由の1つに『子育て』があります。

一般社団法人移住・交流推進機構(JOIN)が地方移住に興味がある500人を対象に行ったアンケートによると、以下のような結果があります。

  • 移住に興味がある理由
    ⇒1位:自然にあふれた魅力的な環境(50.2%)
    ⇒2位:子育てに適した自然環境(33.4%)
    ⇒3位:子どもの教育・地力・学力向上(22.2%)
  • 移住先の子育て環境で重視する条件
    ⇒1位:自然とのふれあい(43.0%)
    ⇒2位:学力・地力の向上ができる教育環境(26.8%)
    ⇒3位:子どもが楽しめる施設・公園(25.2%)

出典:「若者の移住」調査(2018年3月20日 一般社団法人移住・交流推進機構)

確かに、豊かな自然の中で子育てをすると、子ども自身が積極的に考えるようになり、創造力が豊かになるといわれています。

僕もこの意見には納得です。

しかし、メリットの裏にはデメリットが付きもの。

今回は、子育てを理由に移住したい方に向けて、『田舎で子育てをするときに知っておいてほしいこと』を3つ紹介します。

念のためですが、僕は移住と田舎暮らしを否定しているわけではありません。
あくまで『田舎にはこんな現実があるから、事前に知っておいてね』という気持ちでこの記事を書いています。

移住の参考になれば幸いです。

この記事を書いている人

  • 岡山県真庭市の移住コンシェルジュ
  • 岡山市から真庭市への移住者
  • 高校は岡山市内のとある普通科高校 

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子育て世代の移住者に知っておいてほしい田舎の”高校事情”3つ

子育て世代の移住者に知っておいてほしい田舎の高校事情を3つ紹介します田舎に移住して子育てしたい人に知っておいてほしいこと。

それはズバリ、”高校事情”です!

他の移住情報サイトではあまり書かれていませんが、僕の周囲では頻繁に言われています。

①選択肢が少ない

僕が真庭市に移住して驚いたことは、『高校の選択肢が少ない』ことです。

試しに僕の出身である岡山市南区と現在住んでいる真庭市久世で、通える範囲の高校の数を比較してみました。

岡山市南区 真庭市久世
公立普通科 11 3
専門科 7 5
私立 14 1
市立 1 0

岡山市も「地方都市」なので、東京や大阪に比べると多いわけではありません。
でも、”選択の余地”はありました。

僕も高校進学のとき、同じような偏差値の高校を3つ、進学候補に挙げていました。
(岡山は公立指向が強いため、私立は選択肢にありませんでした。)

でも、真庭市の場合、普通科に行こうと思えば以下のようになります。

  • 偏差値60前後の地域のトップ校
  • 偏差値50前後の2番手校
  • 偏差値40前後の3番手校

まず、同じくらいの偏差値の高校を比較することはできません。

また、受験校を1ランク下げるとしたら、偏差値が10前後下がってしまいます。
岡山市だと、1ランク下げても5程度です。

さらに、少子化・過疎化の影響で、3番手校は普通科がなくなります。
今後は統廃合も進むでしょう。

私立高校も今までは2校でしたが、1校は移転してしまいます。

高校受験は将来の選択肢の第一歩。
そこですべてが決まるわけではありませんが、ある程度の方向性は定まるでしょう。

安易に田舎に移住すると、「子どもの将来の選択肢を狭めてしまうかもしれない」ということを知っておきましょう。

②通学が不便

田舎は以下の理由で通学が不便です。

  • 駅まで遠い場所が多い
  • 電車(汽車)やバスの本数が少ない

まず、田舎は都会のように鉄道密度が高くないため、駅まで遠いことがほとんどです。
そのため、場所によっては親が駅まで送迎する必要があります。

真庭市でも、JR姫新線の駅が近いのはごく一部。
それ以外の場所では、朝晩の送迎が必須でしょう。

具体的には、以下の図の赤色の範囲は駅まで自力で通学可能。
それ以外の場所は親の送迎が必要です。
※あくまで筆者の主観です。違ったらごめんなさい。

また、電車(真庭市は汽車)やバスの本数も極端に少ないです。
真庭市の場合、通学時間帯の汽車は始発と7時前後の計2本、バスは1本しかありません。

仮に駅まで送迎するとしても、そのまま仕事に行ける時間に汽車があるとは限りません。
時間のやりくりも大変です。

もし移住候補地をいくつか挙げているなら、その地域の公共交通機関の時刻表を見て、シミュレーションすることをおすすめします。

参考:久世駅時刻表コミュニティバス「まにわくん♡」時刻表

③寮or下宿という選択肢もある

高校の中には「寮」があるところもあります。

通学が大変な地域に住む場合は、高校から寮に入ることも選択肢の1つです。

真庭市でも北部の地域は通学が大変なので、寮に入る高校生も多いと聞きます。
中には下宿をして、寮のない岡山市内の高校に通う方もいます。

月々の寮費や生活費は必要ですが、通学費や通学に要する時間を考えると、寮や下宿も田舎では選択肢に入ってきます。

一般的な「田舎で子育てするメリット」は幼少期~小・中学校

「田舎で子育てするメリット」は、多くの場合「幼少期から小中学校」の子どもを指します。ここまで田舎の高校事情がいかに大変かについて解説しました。

しかし、田舎で子育てするメリットがあるのも事実。
具体的には、以下の点が挙げられます。

  • 自然が豊かで遊ぶ場所が多い
  • 地域の見守り機能が強く、治安が良い
  • 待機児童が少ない

これらのメリットは紛れもない事実です。

確かに田舎は遊ぶ場所が多いし、地域全体で子どもたちを見守る雰囲気があります。
保育園でも、都会のように待機児童が発生することは少ないです。

しかし、どのメリットも”幼少期から小中学校の子育て”に関するメリットである点に注意が必要です。

高校生になると、遊びの内容が変わってきます。
都会への憧れが強くなる子もいるでしょう。

また、通学時間帯が変わるため、地域の見守り機能も微妙なところ。

「田舎は子育てに良い」といっても、それが”どの年代のことを指しているのか”見極める必要があります。

理想ばかり見るのではなくて、現実も知ってから移住してね

今回はあえて田舎暮らしの負の面を紹介しました。

冒頭でも述べたように、僕は田舎暮らしや移住を否定するつもりはありません。
無計画に移住して「こんなはずじゃなかった」という思いをしてもらいたくないのです。

理想を追い求めることは大切です。
しかし、現実もしっかり見ておきましょう。

移住の成功のポイントは、地盤を固めたうえで理想を掲げること。
事前に移住の目的を明確にし、しっかりと情報収集したうえで移住してくださいね。

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ABOUT ME
藤本一志
はじめまして。 藤本一志と申します。 現在の仕事は以下の3つです。 ・移住支援員(移住経験有) ・Webライター ・米農家 岡山県真庭市に移住し、田舎暮らしを満喫しています。 このブログは ・地方移住 ・地方の特産品 ・田舎暮らし ・真庭市の暮らし などの情報を掲載しています。 あなたの人生が豊かになる、手助けになれば幸いです。 詳しいプロフィールはこちら