でも「ただ現地に行くだけ」でいいのだろうか?
現地訪問のときに重要なポイントを知りたいな。
最近は移住支援の制度もあるって聞くし、、、
せっかくお金をかけて現地に行くのだから、有意義な滞在にしたい。
このような疑問や悩みに答える記事です。
本記事では以下の内容を、移住コンシェルジュの観点から解説します。
- 現地訪問のポイント
- 現地訪問で役立つ制度
- 現地訪問の後にやっておくこと
現地訪問は、移住のステップの中でもかなり重要なパートです。
理由は、移住候補地が自分に合いそうかどうか、見極めることができるから。
ポイントは時間に余裕を持って、複数回現地を訪れることです。
現地訪問で「ここだ!」と思う地域が見つかれば、次は「仕事・住まい探し」と、本格的なステップに移ります。
ぜひ、時間をかけて丁寧に進めてください。
このブログを書いている人:藤本一志
- 岡山県真庭市の移住コンシェルジュ
- 岡山市から真庭市への移住者
- 移住前は3年間真庭市に通って人脈作りを行なった
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目次
現地訪問のポイント
現地訪問のときのポイントは以下の3つです。
- 集めた情報の”答え合わせ”を行う
- 複数回訪れる
- 暮らしている人の話を聞く
それぞれについて詳しく解説します。
集めた情報の”答え合わせ”を行う
現地訪問の際は、事前に集めた情報の”答え合わせ”を行いましょう。
「答え合わせ」と表現しましたが、要は「聞いた情報」と「自分の感覚」がどの程度合うか確かめるということです。
- 候補物件から駅まで徒歩10分と聞いていたが、”田舎道の徒歩10分”は遠く感じる
- 想像していたよりは寒くない
- 意外とおしゃれなお店が多くて楽しそう
など、事前情報と照らし合わせながら、自身の感覚を確かめてみてください。
複数回訪れる
現地訪問は、複数回訪れるのがおすすめです。
理由は、1回の訪問で分かることは少ないから。
特に「気候」や「季節感」は日々変わるものなので、1年のうちに数回通って確認しておきたいところです。
例えば、春・夏は「山の緑が美しい」と感じる風景でも、冬になると葉が落ち、どことなく寂しい風景になります。
それが気持ちにも影響し、どんよりとした気分になってしまうかもしれません。
また、雪の降る地域では、夏と冬で生活スタイルが大きく変わります。
「道路は除雪されるから、冬用タイヤを装着していれば大丈夫」といわれても、未経験者にとっては不安なところ。
実際、私もはじめての雪道運転は緊張しました。
他にも、夏場の湿気、日当たり、気温の変化などは、複数回行かないと分かりません。
1年くらいの移住準備期間を設けて、複数回行ってみてください。
暮らしている人の話を聞く
現地訪問で最も重要なことは、暮らしている人の話を聞くことです。
理由は、以下の3点です。
- 移住候補地での暮らしをより具体的にイメージできるから
- 知り合いができることで、移住への不安が和らぐから
- (先輩移住者であれば)移住の経験談が聞けるから
知り合いが出来れば、その人をきっかけに地域での人間関係が広がることもあります。
知り合いが増えると質問や相談もしやすくなるので、移住を進めやすくなりますよ。
そうはいっても
と疑問に感じる方も多いと思います。
そこで役に立つのが、次に紹介する「現地訪問で役立つ3つの制度」です。
現地訪問で役立つ制度
現地訪問で役に立つ制度は以下の3つです。
- 移住ツアー
- お試し住宅
- インターンシップ(学生・20代向け)
それぞれについて詳しく解説します。
移住ツアー
移住ツアーとは、私のような移住コンシェルジュが、移住希望者向けに地域を紹介して回るツアーです。
主に以下の2パターンがあります。
- 2泊3日程度で、決められたコースを巡る
- 移住希望者の要望に合わせたオーダーメイド型ツアー
それぞれの特徴は以下の通りです。
行程が決まっているツアー |
|
オーダーメイド型ツアー |
|
「現地の人と交流できる」という点は、どちらのツアーも共通です。
しかし、行程が決まっているツアーでは「1対複数」で話すことが多いですが、オーダーメイド型ツアーの場合は「1対1」の場合がほとんど。
そのため、オーダーメイド型の方が、現地の人と密にお話できます。
ただし、一概にどちらが良いとは言えませんので、自分に合いそうなツアーに参加してみると良いでしょう。
ちなみに、岡山県真庭市の移住ツアーはオーダーメイド型です。
事前にオンライン移住相談で要望を丁寧にお聞きし、現地をご案内しています。
関連記事
移住への不安を人に会うことで和らげる!「真庭暮らし体験ツアー」をレポート|岡山県真庭市
お試し住宅
お試し住宅とは、1週間や1ヵ月、場所によっては1年単位で地域の暮らしを体験できる、移住体験施設です。
実際に暮らすことで、移住前に
- 地域の気温や気候
- 食生活
- 文化
- 言葉
- 生活インフラ
- 交通手段
- 近所付き合い
などを一気に知ることができます。
物件タイプは
- 古民家
- 一般的な一軒家
- アパート
など、自治体によってさまざまです。
ただし、家賃や光熱費は自分たちで負担する場合が多いので注意してください。
また、家財道具や生活用品の揃い具合も、自治体によってまちまち。
自分たちで用意しなければならない場合も多々あります。
お試し住宅に入居する際は、必ず事前に
- 必要経費
- 必要物品
を確認しておいてください。
インターンシップ(学生・20代向け)
学生さんや20代の方は、インターンシップで長期滞在するのも良いでしょう。
実際に暮らせることに加え、仕事を通して地域の人と繋がることができます。
「若いから」という理由で、地域の人から可愛がってもらえることもあるかもしれません。
気になる地域にインターンシップを募集している企業がないか、チェックしてみてください。
現地訪問の後は”情報整理”を忘れずに
現地訪問の後は、必ず現地で得た情報をノートなどに整理してください。
理由は、移住先を絞る際に役立つから。
複数の移住候補地を訪れる場合、得られる情報が多すぎて、つい最初の頃に訪れた地域の情報を忘れがちです。
しかし、ノートなどに情報を整理できていれば、後から地域を比較しやすいでしょう。
その結果、移住先を絞りやすくなります。
まとめ:移住時期から逆算して、現地訪問の計画を練ろう
「移住のステップ3:現地訪問」について解説しました。
最後にもう一度、現地訪問のポイントをまとめておきます。
- 集めた情報の”答え合わせ”を行う
- 複数回訪れる
- 暮らしている人の話を聞く
「移住のステップ2:情報収集」と同じく、現地訪問も、時間をかけて複数回行えるとベスト。
費用はかかりますが、得られる情報は多くあります。
結論、移住時期から逆算して、現地訪問の計画を練りましょう。
途中で計画が変わるのはOKなので、情報が集まったら行動あるのみです。
そうして移住先が絞れたら、今度は仕事・住まい探しに移ります。