車の雪対策って、何をすればいいの?
雪道を運転するときの注意点は?
このような疑問や悩みに応える記事です。
この記事でわかることは以下の通りです。
- 雪による車へのリスク
- 車の雪対策に役立つアイテム
- 雪道を運転する祭の注意点
- 駐車時・発進時の雪対策
私は2020年3月に、岡山県北部の真庭市に移住しました。
真庭市は雪の降る地域で、市内北部では1mを超える積雪があります。
私が住んでいる地域は多いときでも積雪は20cm程度ですが、安全のために以下のアイテムを装備・携帯しています。
- スタッドレスタイヤ
- スノーブラシ
- スコップ
- 偏光サングラス
私も移住して初めて雪を経験したときは、かなり苦労しました。
車のバッテリーが上がって動かなくなったり、雪降ろしアイテムを持っていなくて濡れながら雪降ろしをしたり、凍結した道でスリップしたり。。。
事前に知っておけば、防げたことも多々あります。
この記事では、車の雪対策で必要なアイテムや、雪道運転の注意点をまとめています。
雪の降る地域への移住をお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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雪による車へのリスク
雪による車へのリスクは以下の3つです。
- 交通事故
- 寒さによる不具合
- ホワイトアウト
それぞれについて、詳しく解説します。
交通事故
最も大きなリスクは「交通事故」です。
雪道・凍結した道は、晴れたときはもちろん、雨天時と比べても非常に滑りやすくなっています。
そのため、スリップ事故が多発します。
いつもと同じタイミングでブレーキを踏んでも、止まりきれず衝突してしまうことがあります。
スタッドレスタイヤやチェーンといった滑り止めを装着していても、早めにブレーキを踏むなど、いつも以上に慎重に運転する必要があります。
寒さによる不具合
降雪時には、寒さによって車に以下のような不具合が生じることがあります。
- ディーゼル車の場合、軽油が凍結してエンジンの始動ができなくなる
- バッテリーが上がってエンジンが始動できなくなる
- ドアやパワーウィンドウなどの稼働部が凍結して動かなくなる
私もバッテリーが上がって、エンジンが動かなくなったことがあります。
雪の日が続いたので数日間車に乗らなかったら、その間にバッテリーが上がっていたのです。
知り合いにバッテリーを交換してもらいましたが、いつも通り乗ろうとしたらエンジンがかからなかったので、非常に焦りました。
ホワイトアウト
降雪時は視界が悪くなります。
特にホワイトアウトが発生したときは、数メートル先を見通すことも困難なほど、視界が悪くなります。
ホワイトアウトとは、強風により巻き上げられた雪で視界が真っ白になって、何も見えなくなってしまう状況です。
天候に関わらず、昼夜問わず起こり得る現象で、風が強く吹く場所でよく発生します。
走行中の車線や前を走っている車が見えなくなるので、非常に危険な状態となります。
ホワイトアウトに遭遇したら、無理に走行せず、すぐに停車しましょう。
また、ヘッドライトやハザードランプなどで、周囲へのアピールも行いましょう。
車の雪対策に役立つアイテム
車の雪対策に役立つアイテムは、滑りにくい冬用タイヤをはじめ、視界を確保するためのアイテム、周囲の雪を避けるアイテムなど、さまざまです。
ここからは、車の雪対策に役立つアイテムとして、以下の8つを紹介します。
- スタッドレスタイヤ・チェーン
- スノーブラシ
- ワイパーブレード
- 解氷スプレー・冬用ウォッシャー液
- 雪道脱出道具
- ブースターケーブル・ジャンプスターター
- フロントガラス用凍結帽子カバー
- 偏光サングラス
おすすめの製品も紹介しているので、ぜひご覧ください。
スタッドレスタイヤ・チェーン
雪道を走行する祭の必需品といえば「スタッドレスタイヤ」や「チェーン」です。
スタッドレスタイヤを装着していると雪道でも滑りにくくなり、安定して走行できるようになります。
チェーンを持っておけば、豪雪時の「チェーン規制」にも対応できます。
真庭市の場合、早い人で11月中旬頃から、徐々にスタッドレスタイヤに履き替えます。
私も例年12月初旬には、知り合いの車屋さんに頼んで履き替えています。
タイヤに関しては車種によって大きさ等が異なるので、お近くの車屋さんに聞いてみてください。
なお、スタッドレスタイヤを履いているからといって、全く滑らないわけではありません。
凍結した道ではスタッドレスタイヤでもスリップする危険性があるので、慎重に運転してください。
スノーブラシ
スノーブラシも必須アイテムです。
フロントガラスや屋根に積もった雪を簡単に降ろせるので、1本あると重宝します。
ブラシとなっているので、車体を傷つける心配もありません。
以下の商品のように伸縮性のあるものだと、持ち運びも容易です。
1本は常備しておくと良いですよ。
ワイパーブレード
雪用のワイパーブレードを装着していれば、バネ部分がカバーされているため、凍結の心配がありません。
一般的なワイパーブレードの場合、降雪時にはバネが凍って吹き残しが発生します。
解氷スプレー・冬用ウォッシャー液
出発前にフロントガラスが凍っていると、解凍してからでないと動けません。
しかし、気温が低いと暖房で溶かすのにも時間がかかります。
そこで便利なのが「氷解スプレー」です。
フロントガラスに吹きかけるだけで、氷を溶かしてくれます。
以下の商品はコスパが良く、人気です。
また、ウォッシャー液も配管内で凍ることがあるので、濃度を濃くして凍結を防ぎましょう。
中には下記の商品のように「不凍温度-40℃」と、寒冷地仕様のウォッシャー液も販売されています。
スコップなどの雪道脱出道具
スコップなどの脱出道具があれば、発車前の雪かきや、万が一スタックしてしまった際に役立ちます。
以下の商品はコンパクトに収納できるようになっています。
車に積んでおくと、いざというときに活躍するでしょう。
ブースターケーブル・シャンプスターター
気温が下がるとバッテリーが上がり、エンジンが始動しなくなることがあります。
「前日までは動いていたのに、翌朝にはバッテリーが上がっていた」というケースも。。。
そこで便利なのが以下のアイテムです。
- ブースターケーブル:車同士をつないでエンジンを始動できるアイテム
- ジャンプスターター:救援車がなくてもエンジンを始動できるアイテム
詳しいことが知りたい場合は、お近くの車屋さんに聞いてみてください。
フロントガラス用凍結防止カバー
フロントガラスの凍結自体を防ぐ「フロントガラス用凍結防止カバー」というアイテムもあります。
フロントガラス全体を覆い、凍結から守ってくれます。
停車時にしておけば、発進前にフロントガラスの雪を払ったり、凍結を溶かす手間が省けます。
ただし、フロントガラスのサイズは車種によってさまざまです。
ご自身の愛車に合う商品を選びましょう。
偏光サングラス
一面に雪が積もると、太陽の光を反射して、非常に眩しくなります。
そのため、偏光サングラスをかけて運転することをおすすめします。
照り返しを防いて、凍結している場所がわかりやすくなります。
車を運転する際の雪対策
雪道には「路面が滑りやすい」「視界が悪い」など、さまざまな危険があります。
走る、止まる、曲がるといった、すべての操作を慎重に行うことが重要です。
基本は「急発進、急加速、急ハンドル、急ブレーキ」と、急のつく操作は絶対にしないこと。
ここからは、雪道を運転する際の対策として、
- 安全なルートを選ぶ
- ブレーキは早めにかける
- スピードを出さない
- 凍結しそうな場所は特に注意する
の4つを紹介します。
安全なルートを選ぶ
1つ目は「安全なルートを選ぶこと」です。
具体的には、国道や高速道路など、優先的に除雪される道路を走りましょう。
幹線道路を走ることで、通行止めやスタックといったリスクを低減できます。
特に、山間部の峠道などは「除雪が行き届かない」「携帯電話が圏外になることがある」といったリスクがあります。
そのため、万が一の場合、ロードサービスを呼ぶことが困難です。
一方で幹線道路の場合、優先的に除雪されるだけでなく、いざというときには近くの民家や店舗、施設などに助けを求めることも可能です。
私も、降雪時は高速道路で移動するようにしています。
国道や主要県道も使いますが、真庭市の場合、場所によっては凍結しやすく、民家や施設が少ない場所があるので、最優先で除雪される高速道路を使っています。
ブレーキは早めにかける
2つ目は「ブレーキは早めにかけること」です。
雪道や凍結した道は非常に滑りやすく、停車するまでの距離が長くなりがちです。
いつものタイミングでブレーキを踏んでいると、前の車に衝突する可能性があります。
そのため、前との車間距離を十分に保ったうえで、早めのブレーキを心がけましょう。
スピードを出さない
3つ目は「スピードを出さないこと」です。
雪道や凍結した道は非常に滑りやすいため、スピードを落として運転しましょう。
いつものスピードで走っていても停止できず、前の車に衝突してしまうことがあります。
そのため、雪道や凍結した道を運転する際は、スピードを出しすぎず、前との車間距離を十分保って走行しましょう。
凍結しそうな場所は特に注意する
4つ目は「凍結しそうな場所は特に注意すること」です。
新雪の上は、スタッドレスタイヤを装着していれば、意外と走れるもの。
真に注意すべきは「路面の凍結」です。
路面が凍結していると、スタッドレスタイヤを装着していてもスリップするリスクがあります。
凍結のリスクがある場所は以下の通りです。
- 橋の上
- 山や建物の影(日が当たりにくい場所)
- 峠道
凍結のリスクがある場所では、スピードを落として運転するうえに、「急」のつく操作は絶対にしないようにしてください。
「急発進、急加速、急ハンドル、急ブレーキ」を避けて運転することが、雪道・凍結した道を走る際の基本です。
駐車時・発進時の雪対策
車の雪対策は、走行時だけでなく、駐車時・発進時も必要です。
対策しておかないと、発車するのに時間がかかったり、走行時に危険が発生することがあります。
最後に、駐車時・発進時の雪対策として、以下の3つを紹介しますね。
- ワイパーを立てておく
- 屋根の雪は必ず下ろす
- 倒壊リスクのある場所への駐車は避ける
ワイパーを立てておく
車を駐車した後は、ワイパーを立てておきましょう。
気温が氷点下になるとフロントガラスが凍結し、ワイパーも凍ってフロントガラスにくっついてしまいます。
フロントガラスに張り付いたワイパーを無理にはがそうとすると、ワイパーゴムが破損するリスクがあります。
万が一張り付いた場合は、氷解スプレーなどで解凍しましょう。
とはいえ、車を動かす際にすぐにワイパーが使えるように、駐車中は立てておくことをおすすめします。
屋根の雪は必ず下ろす
屋根に雪を乗せて走っている車を見たことはありますか?
あれ、恐ろしいので絶対にやめてください!
走行中に屋根の雪が落ちてきて、前が見えなくなります。
ワイパーで避けようにも、雪の重さでワイパーが動きません。
以下の動画を見てもらえば、その危険性がわかると思います。
必ず屋根の雪を下ろしてから発車するようにしてください。
倒壊リスクのある場所への駐車は避ける
大雪警報など、まとまった降雪が予想される場合は、雪の重みで倒壊するリスクのある場所への駐車は避けましょう。
具体的には以下の通りです。
- カーポート
- 木造の屋根をもつ駐車スペース
また、近隣の建物から雪や氷が落下し、思わぬ損傷を受けるリスクもあります。
そのため、周囲の状況にも気を配ってください。
まとめ
車の雪対策について紹介しました。
雪が降る地域への移住をお考えの方は、この記事を参考にしたうえで、その地域に住んでいる方に話を聞いてみてください。
そして、移住前に移住候補地の冬を見に行ってください。
移住先を選ぶうえでの、重要な判断材料になります。
雪道の運転は、注意することが多いのは確かです。
しかし、雪の降る地域には、その地域ならではの文化や楽しみがあります。
せっかく移住を検討されているなら、雪のメリットとデメリットを知ったうえで、移住後の暮らしを楽しんでください。
この記事が、降雪地域への移住をお考えの方の助けになれば幸いです。