暮らし・移住

雪かきのルールやコツ、注意点を紹介!おすすめの雪かき道具も

雪の降らない地域から雪の多い地域に移住した際に困るのが「雪かき」です。

「ただ雪を除けるだけでしょ?」と甘く見ていると、痛い目を見ることになります。

この記事では、雪の降らない地域から積雪のある岡山県真庭市に移住した筆者が、雪かきのコツや注意点、便利な雪かき道具について紹介します。

雪の降る地域への移住をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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雪かきの基本知識

雪かきの基本知識まずは雪かきの基礎知識として

  • 雪かきのルール
  • 雪かきの服装
  • 雪かきのやり方
  • 雪かきをやるべき時間や条件
  • 車の雪かきの基本

について解説します。

雪かきをやるべき時間や条件

雪かきをやるべき時間や条件は以下の通りです。

時間帯 ・早朝から7、8時頃まで
・雪が降り出した日の夕方から20時頃まで
条件 ・荒天のとき以外
・雪が積もりきる前
作業時間の目安 30分〜1時間

雪かきは、気温が上がる前に行いましょう
気温が上がると雪が溶けて重くなり、作業が大変になるからです。

また、雪が積もると下の部分から固くなってしまいます。
そのため、雪が柔らかい新雪のうちに対処できると理想です。

雪かきのルール

「雪かきにルールなんてあるの?」と思うかもしれませんが、「雪を捨てる場所」を間違えると、法律に抵触する恐れがあります

以下の場所に雪を捨てるのはやめましょう。

  • 公道:道路法43条2項や道路交通法第76条に抵触する恐れ
  • 下水道:下水道法第44項に抵触する恐れ
  • 川や池:河川法施行令16条の4に抵触する恐れ
  • 隣の敷地に隣接する場所:隣人トラブルに発展する恐れ

雪を捨てた結果、何らかの障害が発生する可能性がある場所には捨てないようにしましょう。

例えば、雪を公道に捨てると、車が安全に走れなくなります。
下水道に捨てると、下水道が機能しなくなる可能性があります。

自分の敷地内の邪魔にならない日当たりの良い場所に捨てるようにしましょう

雪かき時の服装

雪かき時の服装は以下の通りです。

  • 長靴:雪が入らないように膝下の長い長靴がおすすめ
  • 手袋:防水性のある手袋
  • 帽子:防寒性のあるもの
  • ウェア:汗をかいて暑くなるので厚着は避ける。動きやすい服で。
  • ズボン:撥水性のあるもの

基本的に、雪かきに厚着は不要です。
厚着を避け、動きやすい格好で行いましょう

ちなみに、私は最初のうちは上着を着て行い、暑くなってきたら上着を脱げるようにしています。

雪かきのやり方

雪かきの手順は以下の通りです。

  1. シャベルなどで雪を小分けにする
  2. 自分の敷地内で日当たりの良い場所に雪を集める
  3. 溶けた水が排水溝に流れるように傾斜を作る

雪は非常に重いため、無理せず小分けにしてから運びましょう
同じ作業を何度も繰り返すため、無理してやると体を痛めます。

また、雪かきは玄関前や車から道までの間など、よく通るところから優先的に行ってください。

車の雪かきの基本

田舎暮らしでは毎日車を使うため、車の雪かきについても知っておきましょう。

車を雪かきする手順は以下の通りです。

  1. 雪が降る前にワイパーを上げておく(凍結防止のため)
  2. マフラー周りの雪を除ける
  3. エンジンをつけ、車内を暖める
  4. ブラシなどを使って、屋根・フロントガラス・サイドミラー・リアガラスの雪を左右に落とす

よく屋根に雪を乗せて走っている車を見かけますが、非常に危険なのでやめましょう。

ブレーキをかけたときに屋根の雪がフロントガラスに落ちてきて、前が見えなくなるからです。
屋根の雪は落としましょう。

なお、雪が降った時は運転しないというのも1つの手段です。
しかし、長時間放置すると動かなくなる恐れがあるので、時々エンジンをかけてください。

雪かきのコツ

雪かきのコツ雪かきのコツは以下の4点です。

  • 体全体を使う
  • 体を捻りすぎない
  • 重心を下げる
  • 少量に分けて運ぶ

それぞれについて解説します。

体全体を使う

腕力だけに頼らず、体全体を使って行いましょう。
足と腰の力を使うと効率的に作業できます

  • 雪を持ち上げるとき:背筋を伸ばして膝を曲げ、体全体で持ち上げる
  • スノーダンプを使うとき:上半身の力を抜いて、腰から進む

体を捻りすぎない

雪を捨てる際に体を捻りすぎると、腰を痛めてしまいます
体を捻らず、雪を捨てる方向に体を向けて、正面に捨てるようにしましょう。

重心を下げる

中腰の姿勢を続けていると、腰痛の原因になります
背筋を伸ばして膝を曲げ、重心を下げて作業するようにしましょう。

少量に分けて運ぶ

早く終わらせようとして、1度にたくさんの雪を運ぶのは禁物です。
雪は想像以上に重く、大量の雪を運ぼうとすると筋肉や筋を痛めます

そのため、少量に分けて運ぶようにしましょう。

コツコツ運んだほうが体へのダメージも少なくなり、結果的に楽に終われます。

便利な雪かき道具

便利な雪かき道具続いて、雪かきで使う主な道具として

  • 除雪ほうき
  • 雪はね
  • スノースコップ
  • スノープレッシャー
  • スノーダンプ
  • 除雪機
  • スノーブラシ 

の7つを紹介します。

除雪ほうき

うっすら積もった雪であれば、ほうきで除雪することができます。
高いところや木に積もった雪を落とす際も便利。

水に強く、コシも強いものを選びましょう。

雪はね

最も手軽な雪かきスコップです。
圧雪・凍結した固い雪には向きませんが、新雪などの柔らかい雪の除雪に向いています。

軽くて子どもでも扱える製品もありますよ。

スノースコップ

最も認知度の高い雪かき道具です。
使い方は普通のシャベルと同じで、雪を持ち上げて運びます。

コンパクトで持ち運びしやすいため、車に常備しておくのがおすすめです。
私もいざという時のために、車に1本持っています。

以下の製品は、3段階の伸縮式で、収納性に長けています。
急な降雪に備えて車に入れておくと重宝するでしょう。

スノープレッシャー

扱いやすいさに長けた雪かき用スコップの1種です。
押して除雪できるだけでなく、雪を持ち上げる用途にも使えます。

後述のスノーダンプほど除雪量は多くありませんが、圧倒的な扱いやすさがポイント。

状況に問わず使用できるので、まずはスノープレッシャーの購入をおすすめします

私も1本持っています。
積雪量に関わらず使えるので、かなり重宝しています。

スノーダンプ

除雪力と扱いやすさを両立した高性能雪かきアイテムです。

自宅の駐車場などの広範囲の面積を除雪する際に重宝します。
雪を持ち上げず押すだけで良いので、身体への負担も小さいです。

また、スコップで硬い雪を切り崩してから、スノーダンプに乗せて除雪する場合にも活躍します。

1mに迫るような豪雪地域に住む場合は、必須アイテムともいえるでしょう

なお、下記の商品は従来の性能の高さに加え、ハンドル部分が折りたたみ式になっており、収納にも困らない製品です。

ハンドルの角度も調整できるので、楽な姿勢で作業できるため、腰への負担も軽減できます。

除雪機

圧倒的な除雪力が魅力
広い面積でも、労力をかけず、短時間で除雪することができます。

その除雪力は他の追随を許さず、自宅はおろか、地域の除雪もなんのその。
これ1台で、地域のヒーローになれます。

一方で、高額な点とメンテナンスが必要な点がデメリット。
製品によりますが、ある程度の除雪力を求めるなら50万円はかかるでしょう。

購入する際は、近場に販売代理店があるメーカーを選ぶと、メンテナンスをお願いできるので便利です。

真庭市蒜山地域の場合だと、HONDA製品の取り扱い店があるため、HONDAの除雪機を使っている人が多くいます。

スノーブラシ

自動車に積もった雪を落とすための道具です。
車に常備しておきましょう

こちらの製品は

  • 雪や融けた氷水を落とせるゴムワイパー
  • 窓ガラスに積もった雪を払えるブラシ
  • タイや周りの雪や氷を砕けるスクレーパー

と、多機能な点が特徴。

持ち手も伸縮性なので、車の大きさや用途に応じて調節できます。

雪かきの注意点

雪かきの注意点雪かきをするときは、以下の5点に注意してください。

  • 準備運動・整理運動をしっかり行う
  • こまめに休憩する
  • 2人以上で作業する
  • 周囲の状況をしっかり把握しておく
  • 荒天時は作業しない

それぞれについて、詳しく解説します。

準備運動・整理運動をしっかり行う

雪かきは思ったよりも重労働です。
いきなり重い雪を運ぼうとすると、血圧と脈拍が急上昇します。

そのため、準備運動をしっかり行いましょう。

また、作業中は下半身(特にふくらはぎ)に血液が溜まりがちです。
そのため、作業後に体のケアを行うことも大切です。

急に作業をやめると下半身に溜まった血液が上半身に回らず、貧血の原因となります

雪かきが終わったら、整理運動もしっかり行いましょう。

こまめに休憩する

雪かきは、こまめに休憩をとりながら行いましょう。

短時間で終わらせようとすると、体に大きな負荷がかかってしまい、筋肉や関節を痛めやすくなります。

喋りながらでも作業できる、無理のないペースで行うのが理想です。

また、真冬でも体を動かせば汗をかきます。
そのため、水分補給も欠かさず行ってください。

2人以上で作業する

雪かきでは、以下のような事故が発生するリスクがあります。

  • 急な体調の変化
  • 屋根からの落雪
  • 除雪機による事故

もしもの時のために、2人以上で作業しましょう。

どうしても1人で作業する場合は、事前に家族や隣近所に声をかけておきましょう。

周囲の状況をしっかり把握しておく

雪かきでは、屋根からの落雪に加え、溝に落下してケガをする事故が毎年のように発生しています。

そのため、事前に周囲の状況を把握しておきましょう。

具体的には、以下の点に注意してください。

  • 屋根の形状
  • 溝や融雪装置の位置
  • 排気口の位置(除雪しないと一酸化炭素中毒の危険があるため)

荒天時は作業しない

荒天時は危険なので、作業しないようにしましょう。
天気予報を確認して、荒天の前後で作業するようにします。

雨雲レーダーをチェックして、雪かきのタイミングを見計らいましょう

なお、晴れて気温の高いときも注意が必要です。
屋根の雪が落下する恐れがあるため、不用意に軒下に近づかないようにしましょう。

まとめ

雪かきのコツや注意点、道具について紹介しました。

冬は突然やってきます。
私も移住してから「急に雪が降って慌てる」といったことが何度かありました。

備えあれば憂いなし。

突然の雪に慌てないためにも、早めから雪かき道具を揃えるなどの準備をしておきましょう

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ABOUT ME
藤本一志
岡山県真庭市の移住コンシェルジュ。岡山市から真庭市に移住し、自分と同じく真庭に移住する人をサポートしている。ブログでは、移住サポート業務の中で得た移住に関するノウハウや真庭市の魅力を発信中。また、複業家でもあり、Webライター・米農家・環境学習指導者としても活動中。趣味はランニング・カメラ・鉄道旅。 詳しいプロフィールはこちら