ベランダにカメムシが多くて困ってるんだよね。
家の中にも入ってくるし・・・。
駆除しようとしたら臭いを放つし、どうすればいいの?
こういった疑問や悩みに応える記事です。
この記事でわかることは以下の通りです。
- カメムシを寄せ付けない対策
- カメムシの駆除方法
- カメムシ駆除でやってはいけないこと
- 悪臭が付いたときの対処法
私、藤本一志は、都市部から田舎への移住希望者のサポートをしています。
田舎に移住するなら、カメムシは避けては通れません。
この記事では、一般的なカメムシ対策と、私がおすすめするカメムシ対策を紹介します。
カメムシにお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
カメムシはどんな虫か
カメムシは、カメムシ目・カメムシ亜目に属する昆虫の総称です。
日本には1,000種類以上が生息しています。
特徴は、刺激を与えると、身を守るために強烈な悪臭を放つことです。
その臭いは、自分までショック死するほどの威力。
実際にカメムシをペットボトルなどで密閉して刺激を与えると、自身が放った悪臭で死んでしまいます。
私も実験してみましたが、本当に自分の臭いで死んでいました。
そんな虫、家の中に入ってきたら、たまったもんじゃないですね。
よく見かけるカメムシ
よく見かけるカメムシは以下の3種類です。
- クサギカメムシ
- ツヤアオカメムシ
- チャバネアオカメムシ
それぞれについて紹介します。
クサギカメムシ
私が最もよく見かけるのが「クサギカメムシ」です。
体が平たく、わずかな隙間からでも家の中に侵入してきます。
「2mmの隙間があれば通ることができる」とか。
大きさは13〜20mm程度です。
農作物の果汁を吸う害虫としても知られています。
ツヤアオカメムシ
2種類目は「ツヤアオカメムシ」です。
夏に山のスギやヒノキの実を吸って繁殖するのですが、秋になると増えた成虫が山から市街地に降りてきます。
光に集まる習性があり、街灯や建物の照明に集まっているのをよく見かけます。
玄関灯に集まった個体が、人の出入りと一緒に家の中に入ることも・・・。
こちらも農作物の果汁を吸う害虫です。
チャバネアオカメムシ
3種類目は「チャバネアオカメムシ」です。
名前の通り、翅が茶色をしています。
秋になると全体が茶色になる個体もいます。
こちらも農作物の果汁を吸う害虫です。
カメムシが好きなもの
カメムシが好きのものは以下の通りです。
- 農作物・草花
- 白い洗濯物
- 光
それぞれについて、詳しく解説します。
農作物・草花
カメムシは植物を好みます。
農作物や草花、庭木など、幅広い種類の植物が好きです。
中には野菜や果物の実にくっついて、果汁を吸ってしまうものも・・・。
家庭菜園をしている方は「せっかく実った農作物がカメムシの被害に遭う」なんてこともあります。
白い洗濯物
「洗濯物を取り込もうとしたらカメムシが引っ付いていて、一緒に家の中に入ってしまった」というケースもよくあります。
カメムシが洗濯物に付く理由は以下の2点です。
- 温度:カメムシは温かい所が好き。干してある洗濯物はカメムシにとって快適な温度。
- 色:カメムシは明るい色が好き。白い洗濯物には好んで寄ってくる。
洗濯物を取り込む時はバサバサと振り払うなど、注意して取り込みましょう。
光
カメムシは光に集まる習性があります。
街灯や建物の照明、玄関灯に群がることも。
強い光ほど多くのカメムシが集まってくるので、消しても良い照明を落とすなどして、光量を下げましょう。
カメムシが大量発生する理由
カメムシが大量発生する理由は以下の2点です。
- エサ
- 越冬
エサとなるスギやヒノキの実が豊富な年は比較的発生が少ないものの、不作な年はエサを求めて水田や果樹園周辺に移動してきます。
また、9月〜11月は越冬のため、暖かい場所に集団で移動します。
このとき家の中に入り、そのまま越冬する個体もいます。
カメムシを寄せ付けないための対策
ここからは、具体的なカメムシ対策を紹介します。
まずはカメムシを寄せ付けないための対策として
- 除草する
- 隙間を塞ぐ
- ハッカ油を網戸や窓に吹きかける
- 忌避剤を使う
- 農作物に防虫ネットや寒冷紗をつかう
の5つを紹介します。
除草する
植物が大好きなカメムシは、雑草が多い場所で繁殖します。
そのため、自宅に庭や菜園がある方は、定期的に除草しておきましょう。
卵を産み付けられなければ、繁殖することはありません。
また、除草した草は片付けましょう。
そのままにしておくと、除草した草にカメムシが集まってくる可能性があります。
隙間を塞ぐ
カメムシは「2mmの隙間でも入ってくる」といわれている程、わずかな隙間から家の中に侵入してきます。
そのため、網戸や窓サッシなどの隙間を塞ぎましょう。
隙間を塞ぐテープは、ホームセンターや100円ショップ販売されています。
以下の商品は隙間をぴったり塞いでくれます。
また、耐候性にも優れ、雨風で劣化しにくいことも特徴です。
窓や玄関の隙間対策におすすめです。
換気口から入ってくることもあります。
そのため、不織布などで換気口を塞ぐのも効果的です。
以下の換気口フィルターは防虫成分が配合されているため、カメムシ対策に有効です。
屋内外兼用で、ホコリやPM2.5の対策にもなります。
効果は約90日間持続するので、カメムシが出やすいシーズンに1回貼るだけ、多い年だと1回貼り換えるだけで良いでしょう。
換気扇から入ってくることもあります。
そのため、以下のような換気扇カバーを付けるのも効果的です。
調理中に換気扇が吸い込む油などもキャッチしてくれるので、掃除の手間を削減できる点もメリットです。
エアコンのドレンホースから侵入してくることもあります。
ドレンホースとは、室外機周辺にある排水管のことです。
カメムシだけでなく、ゴキブリの侵入経路としても知られています。
ドレンホースには、以下のような防虫キャップを付けるのがおすすめです。
ハッカ油を網戸や窓に吹きかける
カメムシはミント系の香りが嫌いです。
そのため、ハッカ油と水を混ぜた液体を網戸や窓に吹きかけておくと、忌避剤としての効果があります。
自然由来の忌避剤になるうえに、ゴキブリなど他の害虫の対策にもなります。
ハッカ油はドラッグストアなどで簡単に手に入りますよ。
ハッカスプレーの材料
- ハッカ油:20滴ほど
- 水道水:90ml
忌避剤を使う
カメムシ対策専用のグッズも販売されています。
有名なのは以下の「カメムシいやよ〜」。
ぶら下げておくだけでカメムシが寄り付かなくなる忌避剤です。
洗濯竿にぶらさげておくと、カメムシが寄ってこなくなるのでおすすめ。
持続効果は約2ヶ月です。
以下のスプレーは、防虫成分の入った殺虫剤です。
カメムシを素早く駆除できるだけでなく、噴射しておくと1〜2週間のカメムシ侵入予防効果があります。
農作物に防虫ネットや寒冷紗を使う
家庭菜園をされている方は、防虫ネットや寒冷紗を使って、カメムシから農作物を守りましょう。
全体を覆うことができるので、カメムシ以外の害虫対策にもなります。
また、防虫ネットや寒冷紗にハッカ油のスプレーを散布すれば、より高い効果が期待できます。
もちろん、定期的な除草も忘れないでくださいね。
カメムシの駆除方法
続いて、カメムシが家の中に侵入してしまったときの駆除方法として
- ペットボトルで捕まえる
- ガムテープで捕まえる
- 殺虫スプレーを使う
- 凍結殺虫剤を使う
の4つを紹介します。
ペットボトルで捕まえる
1つ目は、動画のようにペットボトルで捕まえる方法です。
壁に張り付いているカメムシをペットボトルで閉じ込めるようにして、スッとずらして捕まえます。
捕まえたらすぐに蓋をして密閉。
すると自分の放った悪臭で死にます。
私は普段、この方法で駆除しています。
臭いによる被害を受けにくいのでおすすめです。
ただし、カーテンなど、ペットボトルの口を当てにくい場所だと使いにくい点がデメリットです。
その場合は、次のガムテープ捕獲法を使いましょう。
ガムテープで捕まえる
2つ目は、動画のようにガムテープで捕まえる方法です。
カメムシの背中にガムテープを当て、捕まえたら優しく包み込んで蓋付きのゴミ箱に捨てます。
カメムシがどんな場所に居ようとも使える便利な方法です。
怖がらず、思い切りガムテープを近づけるのがポイント。
私もペットボトルで駆除できない場合は、この方法で駆除しています。
殺虫スプレーを使う
手っ取り早いのは、殺虫スプレーで瞬殺することです。
臭いを発する前にやってしまえば、被害を受けることもありません。
凍結殺虫剤を使う
私が最もおすすめする方法は、凍結殺虫剤を使うことです。
以下の商品は-85℃で瞬間的にカメムシを凍らせるため、臭いを発する前に駆除できます。
殺虫成分も入っておらず、殺虫剤独特に臭いやベタつきもありません。
また、カメムシ以外の害虫対策にも効果的です。
私はカメムシ以外にも、ゴキブリやムカデが出現した時も、凍結殺虫剤でやっつけています。
常備しておくと、いざというときに役立ちますよ。
カメムシ駆除でやってはいけないこと
カメムシ駆除で以下のことをしてしまうと、駆除できたとしても、悪臭による被害を受けてしまいます。
- 掃除機で吸い取る
- 叩いて潰す
掃除機で吸い取る
カメムシを掃除機で吸い取ると、カメムシが掃除機内で悪臭を放ちます。
すると掃除機を使うたびに、カメムシの嫌な臭いが排気口から漂うことに・・・。
掃除機で吸い込んでもカメムシを駆除できるわけではないので、掃除機で吸い取らないようにしましょう。
叩いて潰す
カメムシは叩いて潰しても悪臭を放ちます。
壁や床に悪臭が残るので、叩いて潰すのはやめましょう。
私もお風呂に発生したカメムシを叩き潰したことがあります。
翌日カメムシの臭いがお風呂に充満していて、とても嫌な気分になりました。
家の中で虫を見ると叩きたくなる気持ちもわかりますが、その気持ちは抑えて、別の方法で駆除するようにしましょう。
カメムシの悪臭が付いたときの対処法
思わず「カメムシの臭いが付いてしまった」という場合もあるでしょう。
最後に、カメムシの臭いが
- 手に付いた場合の対処法
- 服に付いた場合の対処法
の2点を紹介します。
手に付いた場合
カメムシの悪臭が手に付いた場合、以下の方法が有効です。
- オリーブオイルを使う
- 食器用洗剤を使う
カメムシの臭い成分は油に溶けます。
そのため、オリーブオイルを手に数滴垂らしてこすった後、石鹸やハンドソープで洗い流すと、臭いをとることができます。
また、食器用洗剤に含まれる界面活性剤でも、カメムシの臭いととることが可能です。
食器用洗剤で手を洗い、その後石鹸やハンドソープで洗い流しましょう。
服に付いた場合
カメムシの悪臭が服に付いた場合は、以下の方法が有効です。
- 界面活性剤入りの洗剤で洗濯する
- スチームアイロンを使う
手に付いたときと同様に、界面活性剤入りの洗剤でもう1度洗濯すれば、臭いをとることができます。
また、カメムシの臭い成分は揮発性なので、熱を当てると成分を飛ばすことができます。
そのため、スチームアイロンの熱を当てると、臭いをとれます。
まとめ
カメムシ対策について紹介しました。
結論、私がおすすめするカメムシ対策は以下の通りです。
- 定期的に除草する
- 隙間を塞ぐ
- 凍結殺虫剤を常備しておく
この3点に気を付けておけば、カメムシだけでなく、他の害虫対策にもなります。
「田舎は虫が多い」といわれますが、本当にその通りです。
でも、慣れればあまり気になりません。
田舎暮らしを満喫するためにも、今回紹介したようなカメムシ対策・害虫対策を実践してみてください。