寒い地域に移住して気をつけたいのが「水道管の凍結」です。
何も対策していないと、朝起きて「水が出ない」という状況に。
最悪の場合、水道管が破裂して大損害を被ります。
実際に、私も真庭市に移住してから、水道の凍結を何度か経験しました。
「水道管が破裂した」という声もチラホラ耳にします。
そこで今回は、水道の凍結防止方法や凍結したときの対処法を紹介します。
田舎暮らしの冬が不安な方は、ぜひ参考にしてください。
このブログを書いている人
- 岡山県真庭市の移住コンシェルジュ
- 岡山市から真庭市への移住者
- 水道の凍結を経験し、それ以来冬になると対策を実践している
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目次
水道が凍結しやすい条件・場所
水道が凍結しやすい条件は以下の通りです。
- 気温が−4℃以下になったとき
- 昼夜問わず氷点下の日が続いたとき
- 長時間水道を使わなかったとき
一般的に、水道が凍りやすいといわれている気温は−4℃です。
−4℃以下になると、水道管の凍結や破裂が発生しやすくなります。
また、水道がある場所によっても凍結しやすさが変わります。
以下の場所にある水道が凍結しやすいです。
- 外にある水道
- 北向きなど、日が当たらない場所にある水道
- 風当たりの強い場所にある水道
- 剥き出しになっている水道
家の中にある水道管より、外にある水道管の方が凍結しやすいです。
特に給湯器に直接接続している水道管や、地面から剥き出しになっている水道管は凍結しやすいので注意しましょう。
水道の凍結を防止する方法
水道の凍結を防止する方法は以下の5つです。
天気予報で「夜中から朝にかけて冷え込みが厳しい」と知ったら、すぐに実践してください。
- 水をちょろちょろ出す
- 水道管を保温する
- お湯を張って一晩追い焚きにしておく
- 水道管の水を抜いておく
- 水道管・水道メーター・給湯器の水分を拭いておく
それぞれについて詳しく解説します。
水をちょろちょろ出す
私がよく実践する対策が、「水をちょろちょろ出す」です。
蛇口を少しだけ捻って水を少しずつ流し続けることで、凍結を防ぎます。
ポタポタと垂れる程度では効果がないので、水は鉛筆の芯くらいの細さが目安です。
凍結は深夜に発生しやすいため、寝る前に水を出しておきましょう。
ただし、この方法は水道代がかかるというデメリットがあります。
そのため、バケツなどで水を受けて、洗濯や掃除に使うのがおすすめです。
水道管を保温する
屋外の水道管が剥き出しになっている場合、以下のものを使って保温しましょう。
- タオル
- 毛布
- 保温テープ、保温チューブ
- 断熱材
これだけでも結構な保温効果があります。
DIY感覚でやってみましょう。
真庭市内の家庭でも、冬になると屋外の水道や水道管に、タオルや毛布がぐるぐる巻きになっている光景をよく見かけます。
お湯を張って一晩追い焚きにしておく
寒さが厳しくなると、屋外の給湯器やボイラー付近の水道管が凍結することがあります。
それを防ぐには、一晩中追い焚きをしておきましょう。
浴槽の循環口の5cmほど上までお湯を入れて追い焚き機能を使えば、お湯が循環して給湯器内の凍結を防げます。
水道管の水を抜いておく
「水道管の中の水を抜く」という方法もあります。
水がなければ凍るものがないので、凍結を防げます。
水道管の中の水を抜くには、「水抜栓」という道具を使います。
ハンドル式と電動式があるので、冬が来る前に使い方を確認しておきましょう。
- ハンドル式
時計回りに回すと水が抜ける - 電動式
水道管内が一定温度以下になると自動で水抜きを行う自動式と、ボタンを押すと水抜きできる手動式がある。冬の間は電源を切ってはいけない。
なお、寒さの厳しい地域や新しいマンションでは、電動式の水抜栓が設置されている場合もあります。
水道管・水道メーター・給湯器の水分を拭いておく
屋外にある水道管・水道メーター・給湯器が雨などで濡れたら、必ず拭き取っておきましょう。
そのまま放置すると濡れた部分が凍って内部を冷やし、水道管凍結の原因となるからです。
厳しい冷え込みが予想される前は、屋内の水まわりの水滴も拭き取っておくのがおすすめです。
水道が凍結したときの対処法
万が一対策を忘れて水道が凍結してしまった場合、以下の方法で対処しましょう。
- タオルと50℃程度のお湯で温める
- ドライヤーやカイロで温める
- 気温が上がるのを待つ
それぞれについて詳しく解説します。
タオルと50℃程度のお湯で温める
おすすめは、ぬるま湯を水道管にかける方法です。
凍結した部分にタオルを巻いて、50℃程度のぬるま湯をゆっくりかけましょう。
タオルを巻くことで急激な温度変化を和らげ、余熱を利用して氷を溶けやすくします。
ぬるま湯は「お風呂の残り湯」や「市販の水」を使って用意しましょう。
なお、早く溶かしたいからといって、熱湯をかけないようにしてください。
急激な温度変化によって水道管が破損してしまうからです。
ドライヤーやカイロで温める
「お湯が用意できない」「電源を確保できる」という場合は、ドライヤーで温めるのがおすすめです。
時間はかかりますが、ドライヤーの熱で凍結を解消できます。
また、凍結した部分にカイロを当てる方法もおすすめ。
ドライヤーは現場に居続けなくてはいけませんが、カイロであればその場を離れることができます。
気温が上がるのを待つ
天気予報で「午後には気温が上がる」と予想されていたら、気温が上がるのを待つのもいいでしょう。
気温が0℃以上になると少しずつ凍結が解消していきます。
もし水道管が破裂してしまったら
水道が凍結すると、圧力に耐えられずに水道管が破裂してしまう危険性があります。
万が一水道管が破裂してしまったら、以下の方法で対処しましょう。
- 元栓を閉める
- 応急処置をして水道工事業者か地域の水道局に連絡する
破裂後の処置を間違えると床下から大量の水が漏れ出したり、外が水浸しになったりと大損害を被るので、適切に対処しましょう。
元栓を占める
まずは元栓を閉めます。
元栓を閉めずに作業すると、水漏れの原因になるからです。
元栓がある場所は、屋外の水道メーターボックスの中です。
フタに「量水器」や「止水栓メーター」と書かれています。
水道メーターボックスを開けてバルブを時計回りに回し、水を止めましょう。
ただし、バルブが回らない場合は水道業者を呼びましょう。
無理矢理回そうとするとバルブが破損し、水を止められなくなるからです。
応急処置をして水道工事業者か地域の水道局に連絡する
元栓を閉めたら以下の手順で応急処置を施します。
- 水が漏れている部分にタオルを巻く
- タオルからしみ出している水をバケツで受ける
- タオルが水を吸い切ったら別のタオルに変える
この方法でタオルを交換しながら、急いで水道工事業者か地域の水道局に連絡します。
素人が無理に直そうとすると状況を悪化させることがほとんどなので、必ずプロに助けを求めましょう。
まとめ:冬は水道の凍結に注意
寒い地域で注意したい、水道の凍結について解説しました。
最後に、今回の要点をまとめておきますね。
- 水をちょろちょろ出す
- 水道管・水道メーターを保温する
- お湯を張って一晩追い焚きにしておく
- 水道管の水を抜いておく
- 水道管・水道メーター・給湯器の水分を拭いておく
私が実践している方法は「水をちょろちょろ出す」「水道管・水道メーターを保温する」の2つです。
家庭や地域によっておすすめの方法は異なるので、わからない場合は近所の人に聞いてみてください。
凍結防止方法と一緒に、冬のお役立ち情報も聞けるかもしれません。