まずは農業法人に就職して、将来的に独立を目指したいな。
こういった疑問や悩みに応える記事です。
この記事でわかることは以下の通り。
- 農業の求人サイト
- 農業の就職説明会
- 1日OKの農業アルバイトの情報サイト
- 農業の求人情報を探すときのポイント
「田舎に移住して農業したい」という移住相談は多いです。
でも、新規就農はハードルが高いのが現実。
しかし最近では、農業に取り組む企業が増えてきました。
「農業を仕事にしたい」と考えている方にとっては絶好のチャンスです。
そこで、農業の求人サイトや就職説明会についてまとめました。
この記事を読むことで、農業の求人サイトや就職説明会を知ることができます。
移住して農業したい方、農業法人への就職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
このブログを書いている人
- 岡山県真庭市の移住コンシェルジュ
- 稲作の兼業農家
- 今回紹介する求人サイトや就職説明会を過去に利用
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目次
新規就農者数に占める雇用就農者は増えている
上の図は、令和3年度の新規自営農業就農者数と新規雇用就農者数を示したグラフです。
自営農業、つまり独立される方は若干減少傾向ですが、雇用就農者は増加傾向です。
特に、R3年度の新規雇用就農者数はここ数年で最も多くなっています。
つまり、「農業に就職する」という傾向が徐々に大きくなっているといえます。
農業の求人サイト
それでは、農業の求人サイトとして、以下の4つを紹介します。
- JAグループ農業求人サイト
- あぐりナビ
- 農家のおしごとナビ
- 農業をはじめる.JP
JAグループ農業求人サイト
引用:JAグループ
JAグループが運営している求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 全国のJAグループの農業求人サイトがまとめられている
- 農業への多様な関わり方ができるサービスがある
地域の求人だけでなく、「Nツアー・アグリ人財バンク」という、農業との多様な働き方・関わり方を提案・発信しているサービスがあるのが特徴。
会員登録すれば、アルバイトの求人情報や家族で参加できる農業体験ツアーなど、さまざまな情報を入手できます。
リンク:JAグループ農業求人サイト
あぐりナビ
引用:あぐりナビ
「あぐりナビ」は、日本最大級の農業求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 掲載件数日本一(2023年5月現在で1,965件)
- 独自の非公開求人あり
- 専任の就農アドバイザーによる就農・転職サポートが受けられる
- 求人によっては農業体験OKや見学OKなところもある
「まずは農業を体験してみたい」という方はもちろん、「農業への就職を真剣に考えている」という方にもおすすめできる求人サイトです。
会員登録すれば、募集事業所からスカウトメールが届くこともありますよ。
リンク:あぐりナビ
農家のおしごとナビ
引用:農家のおしごとナビ
農家のおしごとナビは、農業未経験の方におすすめの求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 正社員、アルバイトに加え、後継者候補や農場長候補など、幅広い雇用体系の求人を掲載
- 専門スタッフによる「お仕事紹介サービス」を受けられる
- 農業体験や会社説明会などのイベント情報も掲載
利用するには会員登録が必須ですが、農家や農業法人も料金を支払って求人情報を掲載している”本気度の高い”マッチングサービスです。
また、同じ運営会社の求人サイトで「あぐりーんキャリア」という求人サイトもあります。
こちらは農業者としてレベルアップしたい方や、将来的に独立を考えている方におすすめです。
リンク:農家のおしごとナビ
農業をはじめる.JP
引用:農業をはじめる.JP
「農業をはじめる.JP」は、全国農業会議所が運営する求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 求人情報だけでなく、就農に関する情報も掲載している
- インターンシップや研修情報も掲載されており、就農をトータルでサポート
新規就農に関するあらゆる情報が掲載されているので、農業に就職したい方はもちろん、将来的に独立したい方にもおすすめです。
リンク:農業をはじめる.JP
就農フェア(農業の就職説明会)
最近では、農業に特化した就職説明会が開催されています。
イメージとしては、一般的な合同企業説明会をイメージすると良いでしょう。
ここからは、農業の就職説明会として、以下の3つを紹介します。
- 新・農業人フェア
- 食品・農業就活サミット
- マイナビ農林水産FEST
新・農業人フェア
「新・農業人フェア」は、農業への就職を検討している方や、将来的な独立を目指す方向けのイベントです。
以下の2種類のイベントがあるのが特徴です。
- 農業EXPO:未経験者から独立希望者まで幅広い情報収集ができる。農業の知識を深めたい方におすすめ。
- 農業就職・転職LIVE:農業への就職・転職を目指す学生や社会人が対象のイベント。
各自治体や農業法人のブースの他に、資金や農地、国の支援制度の案内や各種セミナーなど、さまざまなコンテンツが用意されています。
ちなみに、私は過去に「農業就職・転職LIVE」に行ったことがあります。
多くの自治体や農業法人がブース出展しており、一般的な合同説明会のようでした。
開催場所 | 東京、大阪など |
対象 | 年齢制限なし |
特徴 | ・入場無料 ・当日参加OK ・服装自由 ・未経験者歓迎 ・入退場自由 |
主催 | (株)ツナググループHC |
リンク | 新・農業人フェア |
食品・農業就活サミット
「食品・農業就活サミット」は、食品・農業に特化した、日本最大級の合同企業説明会です。
特徴は以下の通りです。
- 食品、農業、アグリビジネス業界のリーディングカンパニーが集結
- 農産業界のキーパーソンによる特別講演やセミナーも実施
新卒学生向けの、専門性の高いイベントです。
大学卒業後、食品や農業の業界で働きたい学生は必見です。
開催場所 | 東京 |
対象 | 新卒学生 |
特徴 | ・参加無料 ・入退場自由 |
主催 | 第一次産業ネット |
リンク | 食品・農業就活サミット |
マイナビ農林水産FEST
「マイナビ農林水産FEST」は、一次産業全般に関する就職・転職イベントです。
特徴は以下の通りです。
- 東京・大阪だけでなく、全国の地方中枢都市でも開催されている
- 農業に加え、林業や水産業に関する出展もある
農業に就職したい方はもちろん、漠然と「自然と関わる仕事がしたい」と考えている方にもおすすめです。
開催場所 | 東京、大阪、福岡など |
対象 | 農業への就職・転職を希望される方 |
特徴 | ・入退場自由 ・入場無料 ・服装自由 |
主催 | (株)マイナビ |
リンク | マイナビ農林水産FEST |
農業バイトの募集サイト
「まずはアルバイトで農業を体験したい」という方向けに、農業アルバイトを紹介しているサイトもあります。
主なものとして、以下の3つを紹介します。
- 1日農業バイトデイワーク
- AIagri.
- ボラバイト
1日農業バイトデイワーク
引用:daywork
「1日農業バイトデイワーク」は、JAと協力して開発されたアルバイト情報アプリです。
特徴は「1日〜」の求人情報を取り扱っていることです。
そのため、サラリーマンとして働いている方でも、副業として農業に取り組むことが可能。
「農業に興味がある」という方はもちろん、「地域の農家を助けたい」「副業に興味がある」という方にもおすすめです。
ホームページでは「募集中の地域」と「バイト登録者」が地図で示されているので、ぜひチェックしてみてください。
AIagri.
引用:AIagri.
「AIagri.」は、LINEで農業バイトが探せるサービスです。
特徴は以下の通りです。
- バイト探しから申し込みまでLINEだけで完結する
- 住んでいる都道府県の求人情報が届く
2023年5月現在、全国7県の求人情報が掲載されています。
ご自分の住んでいる県が情報を出している場合は、ぜひ登録してみてください。
リンク:AIagri.
ボラバイト
引用:ボラバイト
「ボラバイト」は、農業や宿泊業のアルバイトを中心に取り扱っている求人サイトです。
特徴は以下の通りです。
- 住み込みのアルバイト求人が豊富
- 応募者の9割が初心者
- バイト先や一緒に働く人など、たくさんの出会いがある
夏休みなどの長期休みにボラバイトを活用して働く学生も多くいます。
アルバイトとして農業を体験できるだけでなく、休みの日に仲間と観光を楽しむこともできます。
「まずは農業を体験したい」「地域に関わる仕事がしたい」という方におすすめです。
リンク:ボラバイト
農業の求人情報を手に入れるその他の方法
今まで紹介した方法でも、農業の求人情報を手にいれる方法があります。
主なものとして、以下の4つを紹介します。
- 一般の求人サイト
- SMOUT
- 地域おこし協力隊
- 地域特化型の求人サイト
一般の求人サイト
ハローワークやindeedといった求人サイトにも、農業の求人は掲載されています。
農業の求人サイトには掲載されていない情報もあるので、チェックしておくと良いでしょう。
SMOUT
SMOUTは、地域と地域に興味がある人をマッチングするサービスです。
特徴は以下の通りです。
- 移住関係の情報が多い
- 求人に加え、農業体験や副業に関する情報もある
- 自治体からスカウトが来ることがある
「地域に関わりながら農業したい」という方におすすめです。
リンク:SMOUT
地域おこし協力隊
地域おこし協力隊とは、都市部から農山村などの過疎地域・条件不利地域に住民票を移し、地域活動をしながらその地域への定住・定着を図る制度です。
自治体によっては、地域おこし協力隊として農業に関わる人を募集しているところがあります。
任期期間中(3年)で地域との関係性を築きながら農業スキルを習得し、任期終了後の独立を目指します。
移住者に人気の制度なので、気になる方は移住を検討している自治体が協力隊を募集していないか確認してみましょう。
リンク:地域おこし協力隊(ニッポン移住・交流ナビ JOIN)
地域特化型の求人サイト
都道府県や市町村によっては、独自の求人サイトを運営している場合があります。
地域密着の求人が見つかるので、ぜひ探してみてください。
ちなみに、岡山県北部では「いーなかえーる」という求人サイトがあります。
2023年5月現在で農業の求人はありませんが、林業の求人が掲載されています。
農業の求人を探すときのポイント
農業の求人を探すときは、以下の点に注目してください。
- 業種
- 雇用形態
- 給与・雇用条件
- 勤務地
- 自分の農業への意欲
それぞれについて、詳しく解説します。
業種
農業といっても、さまざまな業種があります。
作物や動物を育てることばかり注目されがちですが、種苗や資材の生産・販売や、農業機器の開発なども、農業という職業に含まれます。
「何を育てたいか」と考えることも大事ですが、まずは「農業にどのように関わりたいか」を考えてみてください。
雇用形態
農業の求人は、雇用形態もさまざまです。
本格的に農業したい方は正社員に応募すれば問題ありませんが、農業初心者の方はアルバイトなどの短期雇用がおすすめ。
理由は、農業への適性をチェックできるからです。
いくら農業に興味があっても、仕事として農業に取り組むと、想像と違うことが多々あります。
そのギャップに悩まないためにも、まずはお試しで働いてみましょう。
給与・雇用条件
当たり前ですが、給与や雇用条件も重要なポイントです。
いくら農業がしたくても、給与が安いと生活に困ります。
「月収○万円以上」「社会保険完備」など、自分の中で希望条件を決めておきましょう。
勤務地
農業に就職・転職するなら、勤務地から近い場所に住むのがおすすめです。
農業では、農繁期を中心に朝早く出勤する場合があります。
また、体力仕事なので、退勤後はかなり体力を消耗しています。
ヘトヘトの状態での長距離自動車通勤や電車通勤は、かなりストレスになります。
そのため、近くの求人を探すか、勤務地の近くに引っ越すのがおすすめです。
自分の農業への意欲
最も大切なポイントは「本当に農業をしたいのか」自分自身に確認することです。
農業には以下のようなキツイ点もあります。
- 朝早くから働くことがある
- 重いものを持つ作業で腰を痛めることがある
- 虫とたくさん出会う
- 危険を伴う作業もある
このような点もふまえて、本当に農業がしたいのか、もう一度考えてみましょう。
実際、私が行っていた農業バイトも朝6時スタートでした。
また、田植え機で横転しそうになったこともあります。
それでも、大変なこと以上にやりがいが大きいため、今でも農業を続けています。
「キツくてもOK!」であれば、ぜひチャレンジしてみてください!
移住を伴う場合は移住相談窓口の利用もおすすめ
「田舎に移住して農業がしたい」という場合は、自治体の移住相談窓口を利用するのがおすすめです。
移住相談窓口では、その地域の暮らしや住まいの情報、移住支援制度などを紹介してもらえます。
自治体によっては”人繋ぎ”サポートをしてくれる場合もあるので、移住前から地域の様子が分かり、安心感を得られます。
移住すると生活環境が大きく変わるので、しっかり準備しておかないと農業に集中できません。
農業を楽しむためにも、移住相談窓口を利用して情報収集しておきましょう。
まとめ:農業をしたいなら「就職」も1つの選択肢
農業の求人サイトや就職説明会について紹介しました。
「田舎に移住して農業したい」という移住相談は多いです。
しかし、いきなり新規就農するのは、相当な覚悟が必要です。
そんなときは、今回紹介した情報を参考に、”農業への就職”も検討してみてください。
働き方が多様化している現在だからこそ、あなたに合う就農の形があるはずです。