移住先の候補として考えているんだけど、雪が心配なんだよね。
雪国ってどうやって暮らしているんだろう?
車の運転も心配だし・・・。
こういった疑問や悩みに応える記事です。
この記事でわかることは以下の通りです。
- 真庭市はどれくらい雪が降るのか
- 真庭の冬の暮らし
- 雪が降る地域に暮らす魅力と注意点
私、藤本一志は、岡山県南部から真庭市に移住しました。
現在は移住希望者のサポート業務をしています。
真庭市への移住相談で最も多いのが「雪ってどれくらい降りますか?」です。
この記事では、真庭市の雪事情をざっくりと紹介します。
真庭市への移住を検討されている方はもちろん、冬の真庭に遊びに行きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事を書いている人
- 岡山市から真庭市への移住者
- 真庭市の移住コンシェルジュ
- 雪の降るエリアに居住中
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目次
真庭市はどれくらい雪が降るのか
真庭市の積雪量は、中・南部と北部で大きく異なります。
まずは地域ごとの積雪量の違いについて、写真を用いて紹介します。
毎日雪が降るわけではない
最初にお伝えしておくと、真庭市は降雪のあるエリアですが、毎日雪が降るわけではありません。
晴れの日もありますし、気温が高いときは雪ではなく雨が降ることもあります。
市内北部は根雪になって春まで雪が残ることはあるものの、シーズンによっては溶けることもあります。
あくまで「毎日ではないが、雪が降ることがある」と認識しておいてください。
真庭市中・南部の雪
2枚の写真は、2022年の真庭市中部の雪の様子です。
時間は午前9〜10時頃。
田畑は雪に覆われていますが、道路の雪は溶けています。
真庭市中・南部は、積雪があっても、道路の雪は昼になると溶けることがほとんどです。
積雪量も、多い時で20cm程度。
道路の除雪が行われることはほとんどありません。
私は、移住してみて「意外と降らないな」という印象です。
とはいえ、冬用タイヤ等の雪対策は必須です。
真庭市北部の雪
上の写真は、2023年1月の真庭市北部の様子です。
この年は、ここ数年間で最も積雪が多かった年ですね。
真庭市北部では、多い時で1mを超える積雪があります(写真は1.5mほど)。
最近は雪の量も減りましたが、それでも雪が身近でない地域に暮らしている人にとっては、びっくりする程の雪が降るでしょう。
そのため、雪対策は必須。
車も冬用タイヤだけでは物足りないので、4輪駆動のものを購入しましょう。
なお、豪雪エリアであるため、除雪体制はしっかり整っています。
国道をはじめとする生活道路はしっかり除雪されるので、全く外に出られないということはありません。
雪国真庭の暮らし
東北や北陸ほどではないにしても、年に数回はまとまった積雪がある岡山県真庭市。
冬の真庭暮らしのリアルは以下の通りです。
- 雪への備えは11月下旬〜12月上旬
- 市内北部の道路は除雪される
- 冬の通勤は雪かき・雪下ろしの時間を考えて早めに
- ドカ雪は年に数回のイベント
- 冷え込みが激しい日は水道の凍結対策が必須
それぞれについて詳しく紹介します。
雪への備えは11月下旬〜12月上旬
例年、真庭市で初雪を観測するのは12月中旬頃です。
そのため、多くの人は11月下旬〜12月上旬にタイヤ交換等の雪対策を始めます。
しかし、2023年は、11月中旬に早くも初雪を観測しました。
真庭市北部では積雪もありました。
今後は気候変動の影響で、今まででは考えられなかった時期に初雪があることも増えるでしょう。
そのため、天気予報をよく確認して、冷え込みが厳しくなりそうなら早めにタイヤ交換を行うのが良いでしょう。
市内北部の道路は除雪される
積雪の多い真庭市北部の道路は、早朝から除雪車による除雪が行われます。
除雪される道路は国道だけでなく、県道や市道など、広範囲に及びます。
そのため、冬用タイヤであれば比較的安定して走行できます。
4輪駆動の車であれば坂道も登れるので尚良しです。
ただし、家から道路に出るまでは除雪しないといけません。
冬の通勤は雪かき・雪下ろしの時間を考えて早めに
除雪体制が整っているとはいえ、冬の通勤はいつも通りにはいきません。
真庭市全域で
- 車の屋根から雪を下ろす時間(カーポートがない場合)
- フロントガラスの凍結を溶かす時間
- 雪による渋滞を見越した時間
が必要です。
真庭市北部では「家から道路まで除雪する時間」も必要です。
そのため、冬場の通勤は、時間に余裕を持ちましょう。
比較的積雪の少ないエリアに住んでいる私でも、+10分の余裕を見て出勤しています。
ドカ雪は年に数回のイベント
強い寒気が流れ込むなどの条件が揃うと、市内北部はもちろん、真庭市中・南部でも多くの積雪があります。
ドカ雪がある際は事前に天気予報で警戒が呼び掛けられるので、早めに起きて出勤する準備を始めます。
私は30分ほど早く準備を始めます。
市内北部に住む知人は、1時間ほど早く準備を始めると言っていました。
ちなみに、国道や高速道路が通行止めになる「災害クラスの雪」では、出勤そのものを諦めた方が良いです。
私も2023年1月の豪雪の際は出勤できず、リモートで仕事していました。
職種・職場にもよりますが、危険を冒してまで出勤する必要はありません。
冬のために、有給休暇を数日残しておくと安心でしょう。
また、交通がマヒすると物流も滞るため、食料などの備蓄もしておきましょう。
冷え込みが厳しい日は水道の凍結対策が必須
冷え込みが厳しい日は、水道の凍結にも注意が必要です。
何も対策していないと、朝起きて「水道から水が出ない」という事態が起こります。
最悪の場合、水道管が破裂して大損害を被ることも・・・。
水道の凍結対策については以下の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。
冬の真庭の魅力
「雪が降って大変そう」と思うかもしれませんが、冬の真庭には以下のような魅力もあります。
- ウィンタースポーツが身近にある
- 雪に関連したイベントがある
- 温泉を楽しめる
それぞれについて解説します。
ウィンタースポーツが身近にある
スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツが身近にあるのは、雪国ならではです。
真庭市内にも、スキー場が3ヶ所あります。
観光客だけでなく、地元の方も多く利用しています。
私の知る限りでは
- 仕事終わりに滑りに行く人
- シーズンパスを買って通う人
- 朝から行ってお昼を食べに家に帰って、また滑りにに行く人
など、多様なスタイルがあります。
スキー好きにはたまらない環境かもしれないですね。
雪に関連したイベントがある
雪を楽しむイベントも開催されます。
代表的なイベントは「ひるぜん雪恋まつり」です。
美しい雪景色に加え、かまくら作りやスノーシュー、ファットバイクなど、雪国ならではのアクティビティを楽しめます。
また、来場者が作ったミニかまくらにキャンドルが灯される光景は必見。
幻想的な風景が、雪景色の中に広がります。
温泉を楽しめる
温泉を楽しめる場所が多いことも、雪国真庭の魅力です。
湯原温泉をはじめとする温泉が、市内に数カ所あります。
冬の寒さは厳しいですが、暖かい温泉が癒してくれますよ。
施設によっては、真庭市民だと半額で利用可能です。
冬の真庭の注意点
最後に、冬の真庭の注意点として
- 電気・ガス・灯油などの燃料費がかかる
- 路面凍結が怖い
- 気持ちが落ちやすい
の3点を紹介します。
電気・ガス・灯油などの燃料費がかかる
暖かい地域に比べると、冬の燃料費が多くかかります。
エアコンだけでは部屋が暖まらないので、ガスや灯油を燃料とするストーブを使うのが一般的。
薪ストーブ・ペレットストーブを使う家庭では、薪やペレットを購入する費用も必要です。
路面凍結が怖い
道路への積雪より、真に恐るべきは路面凍結です。
凍った路面は冬用タイヤでもスリップしてしまいます。
そのため、山や建物の影や橋の上といった凍結しやすい場所は、特に注意して運転してください。
夜間や早朝など、気温が下がる時間帯も注意しましょう。
スリップすると車を制御できなくなります。
ブレーキを踏んでも効きません。
私も何度かスリップしましたが、突然のことでパニックになってしまいました(運良く無事故でした)。
凍結しやすい場所・時間帯では普段よりスピードを落とすなど、最新の注意を払って運転してください。
気持ちが落ちやすい
冬の真庭は日本海側寄りの気候で、太陽が顔を出すことが多くありません。
晴れの国岡山の気候ではなく、どんよりとした曇りの日が多いです。
天気に釣られて、気持ちまでナーバスになってしまうこともあります。
家を暖かくして、気持ちを保つ工夫を忘れないでください。
まとめ
真庭市の雪事情について紹介しました。
南北に長い真庭市では、雪の降り方は地域によって大きく異なります。
真庭市への移住を検討されている場合は、まずは冬の真庭市に来て、どのくらい雪が降るのか、どのくらい寒いのかを体感してください。
「このくらいの雪・寒さなら大丈夫そう」と感じたら、具体的な移住ステップを進めると良いでしょう。